FLETS ISDN 自前サーバへの道のり(現在作成中)

作成開始:2000/12/29 金曜日
最終更新日:2001/04/15 日曜日

このページは fujishiro.gr.jpの自前サーバ構築までの道のりを記したものである。
私のサイトのポリシーはあるものフル活用、最新にはこだわらず安く済ませることである。
というよりかは、限られたリソースを活用することが好きなようである。

それは、マジンガーZの最終回、めちゃくちゃ強い敵にぼろぼろになりながらついに勝つことができないマジンガーZ。そこに突然グレートマジンガーが現れてちょちょいのちょいで敵のやっつけてしまった。テクノロジーの差はここまで物事をお手軽に解決してしまうのかと当時幼稚園児だった(年がばれるな)私は感心した。しかし不思議とマジンガーZのほうに愛着を感じた。なんでも最新ならいいのかよぉ。その最新もすぐにお古になるんだよぉ。だったら最初からお古でも限界まで使いこなしたほうがかっこいいじゃんと、当時言葉ではうまくいえなかったが気持ちのうえでは感じていたようである。ちなみにマジンガーZの主人公と名前が一緒というのがより愛着をもつ理由かどうかは定かではない。

1.Prolog
1999年の年末、自前で専用線を引いている知人から、まだIPアドレスが余ってるから自前のドメインサーバ置かせてあげようか?との打診があった。レンタルサーバを借りるより安く行けそうだったので、早速自前のfujishiro.gr.jpというドメインを取得(詳細は次章参照)。それではと早速、知人にお願いしようかなと思ったのですが、知人の利用目的からすると専用線を引く必要性が全く無くレンタルサーバで十分と言う結論になってしまい。この話はお流れとなった。

2.ドメインの取得
現在ではバーチャルホストサービスを申し込むとドメイン名の取得は無料というところがたくさんありますが、目的はあくまで自前サーバの構築だったのでこの手は使えませんでした。通常であればJPNICに直接申し込むことになります。この場合2万円のコストがかかりもっと安いところはないかとWeb上で探したところ数千円安く取得できました。ただし、取得したgrドメインはあくまでグループなので団体ではなくてはならないので前述の知人の協力を得て無事取得できました。

3.レンタルサーバ
しばらくは自前で24時間接続の回線が確保できないのでそれまでの暫定としてGREEN NETが提供しているサービスを利用していました。ここでの月額1000円のサービスは自前のドメイン名を、すでに存在するWebページに転送するという形で運用されます。すでに@NIFTYにプライベートのページを持っていたので http://www.fujishiro.gr.jp/をここに割り当てることにしました。

4.FLETS ISDNを申し込む
その後、自分の地域でFLETS ISDNの募集が開始されはじめたので早速申し込みました。申し込みから約1ヶ月後NTTより電話があり開通の日時や方法などについて打ち合わせました。すでにISDNを使用していたので、必要な作業はNTTだけでできることと、こちらがやらないといけないことをはっきりさせただけです。
ご存知のとおり FLETS ISDNは自分専用のインターネット接続用の電話番号がもらえます。基本的にダイアルアップ接続なので接続までの手順はそれまでとほとんど変わりません。ただ違うのはプロバイダーによってアクセスポイントの電話番号が変わることは無いのでLOGIN-IDがuserid@provider.ne.jp のようにプロバイダーのドメインが含まれます。このことはプロバイダを変更したとしてもFLETS ISDNを使用している限りはアクセスポイントの電話番号を換える必要がないのです。 

5.ルータの購入と設定
今まで使用していたTA(NTT MN128V3)をそのまま使いたかったので外付けのIPルータを購入することにしました。I/O DATAET-MP3というのが比較的安く売っていたのでこれにしました。このET-MP3は専用のクライアントソフト(Windows用)から設定を行います。ほんとはtelnet経由でコマンドで設定できるのがよかったんだけど値段が値段だからまぁ妥協しました。設定としてはそれほどのことはしていません。

(1) LANから外(インターネット)へはどのパソコンからも自由にでれる。
(2) 外部からのアクセスは DNS / http / POP / SMTP など限定されたポートのみサーバにアクセス可能。
(3) たまにつなげるノートパソコンにために DHCPサーバを設定
(4) NTPを定期的に呼び出しルータの時刻が正確になるように。
(5) Syslogをサーバに吐き出すように設定。

フレッツISDNはあくまでダイアルアップ接続なのでいつ何の事情で回線が切断されるかわかりません。このためET-MPSは手動接続ではなく自動接続にしました(つまり切断時に、これにぶら下がったパソコンがインターネットに行こうとすると自動的に接続される)。さらに問題なのは無切断時間の設定というのがあるのですがこれは24時間有効にすることができないんです。しかたがないので午前9時から翌朝の8時50分という設定上最大値にすることにしました。というわけで実は毎朝8時50分から9時は毎日回線が切断されているのでした。知ってました?

さらに、突然断に対応するためにサーバ側から30分ごとにcronをつかってNTPで時刻合わせを行うことにしました。サーバの時計も正確になるし突然の回線切断でも最悪30分後には復旧されるわけです。今までの実績としては「勝手に切断」状況はほとんどありませんでした。あるのは「定例切断」のみという状況です。

6.サーバのインストール
今回はサーバとして以下のスペックのマシンを使用しました。

いままで FreeBSDばかり使用していたのですが、ちょっとミーハーな気分を味わってみようと今回はRedHat Linux 6.2Jにしました。インストールはサーバモードを選択し X-Windowは入れませんでした。その後、不要なサービスを削除し足りないものは追加しました。現在のサーバのお仕事状況と64kbpsという速度ではCPU/RAM/HDDともにオーバースペックにすら感じます。

7.各種サービス
たいしたことはしておりません。基本は Webとmailです。
セキュリティのことを考え telnet / smtp / popは 特定の端末(IPアドレス)からのみアクセス可能にしました。ログを見て connection refusedの行があると、こんなマイナーなサイトでも来るやつはくるんだなぁと実感。

8.今後の予定
稼動開始から数ヶ月、サーバ自身のトラブルは皆無で電源切断・リセットということは全くありませんでした。でも夜中寝ているときにFANの音が気になりましたが、もう慣れてしまいました。ですがこの環境ももうすぐおしまいです。トップページに載せていますが、フレッツISDNからフレッツADSLにまもなく切り替わります。変更後の環境は落ち着きましたらまたお知らせしましょう。

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